ゴールデンウイーク(GW)を前に、九州の新型コロナウイルスの感染急増に歯止めがかからない。福岡から染み出るように隣接する他県に感染が広がり、1週間ごとの増加ペースは7県で全国を上回る。感染力が強い変異株への置き換わりも進み、政府や専門家は警戒を強めている。 「九州全体での感染拡大の継続や急拡大への懸念が指摘されている」。28日の記者会見で加藤勝信官房長官は警戒感を示した。今後の対策は「必要があれば機動的な対応ができるよう、引き続き各自治体と連携を密にしていく」と述べた。 厚生労働省によると、直近1週間(4月19~25日)の人口10万人あたりの新規感染者数は福岡県が27・23人で、政府の対策分科会が示す「ステージ4」(爆発的感染拡大)に相当する25人を超えた。隣接する3県も大分23・17人、佐賀22・94人、熊本15・9人で、「ステージ3」(感染急増)相当の15人を上回った。 国立感染症研究
