2013年5月、円安による製品価格引き上げとほぼ同じタイミングで、アップルがひっそりと発売した商品がある。iPod touch 16GBだ。これまでiPod touchシリーズは、内蔵メモリーが32GBのモデル(税込みで2万9800円、以下同)と64GBのモデル(3万9800円)の2種類をラインアップしていた。16GBモデルは2万2800円と、32GBモデルよりも価格が7000円安い。 ただしこの低価格は、内蔵メモリー容量を半分にするだけでは到底実現できない価格。16GBモデルは、メモリーのほか特にコストがかかる4つの機能とデザインを切り捨てることで市場に送り出せた製品なのだ。 日経デザインでは今回、金属加工に詳しい複数の技術者とともにこの新しい廉価版iPod touchを分析した。そこから見えてきたのは、スマートフォンや関連製品が急激にコモディティー化するなかで抱える、アップルのモノ作り
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