![Amazon.co.jp: 初学者のための現象学: ダンザハヴィ (著), 拓也,中村 (翻訳), Zahavi,Dan (原名): 本](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b06829094e7a4254a684676d433adf0a091412f7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41NqKS6fQpL._SL500_.jpg)
秋葉剛史『真理から存在へ:〈真にするもの〉の形而上学 』(春秋社、2014年)を(だいぶ前に)著者の秋葉さんからいただいた。ありがとうございます。 博論をもとにした著作ということもあって内容的には高度なところもあるのだけど(特に心的因果の問題を扱った第8章は難しいと思う)、説明が丁寧だし、読者を迷子にさせない配慮に富んだ本なので、現代形而上学に馴染みのない人でも挑戦してみる価値があると思う。すでに科学基礎論学会の研究集会で書評セッションが行われたし(面白かったので、ぜひとも論文で読めるようにして欲しい)、おそらく『科学哲学』あたりにそのうち書評がでるだろう。というわけでここでは、『ワードマップ現代形而上学 』のときと同じように、やや搦め手から、現象学と現代形而上学の関係についての我田引水めいた覚え書きを残しておきたい。そしてそれをもって、「現象学を学ぶ人のための現代形而上学・現代形而上学を
『ワードマップ現代形而上学 』を一通り読了した。 仕事の合間に開いているだけでいつの間にか読み終わってしまう読みやすさは素晴らしい。はやくも重版されたという同書の人気にあやかって、現象学について関心のある人がこの本から先に進むとしたらどんな道があるのかについて、文献情報を少しまとめておこうと思う。 『WM現代形而上学』の著者のうち二人は、『現象学年報』にも論文を掲載しているので、(兼業ないし休業中の)現象学研究者だといっていいだろう。実際、その二人のうちの一人は先日「フッサールと現代形而上学」というシンポジウムに登壇した。そのおかげもあってか、同書には現象学の伝統に由来する話題がいくつか登場する。その最たるものは倉田さんが執筆した「存在依存」と「人工物の存在論」の二章だろう。これぞれの章に付せられたコラムでもきちんとフォローされているように、ここではフッサールとインガルデンという現象学者の
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く