22~42歳の独身女性の約半数が過去1年に何らかの婚活をしている。このうち 「交際相手がみつかった」人は約2割どまり。結果が出ない人の間ではストレスが 高まっているようだ。 08年ごろから「婚活」という言葉が急速に広まった背景には社会の閉塞感がある。 不況で将来不安が高まり、結婚によりどころを求める独身男女が反応した。 「婚活すれば結婚できるという幻想が生まれ、婚活とは結婚紹介サービスを利用 することという誤解も生じてしまった」 実際に婚活ビジネスは活況を呈した。高額な会費が必要な結婚仲介会社の会員数は 横ばいだが、登録無料の合コンあっせん会社の会員は急増した。大手の「コンパde 恋ぷらん」(グッドウィルプランニング、大阪府吹田市)では07年からの3年で 登録グループ数が9倍になった。ただサービスに振り回され、我にかえった女性もいる。 冒頭のA子さんは軽い鬱状態のなか、あるときハッとした。