「受信力」だの、「アクティブリスニング」だの、「人の話を聞くことがコミュニケーションの基本」といったことを散々、偉そうに説いておきながら恐縮だが、わかっていても実践するのはそれほど簡単なことではない。子どもたちの"いちゃもん"に最後まで耳を傾けてはいられないし、友人に自分の話をとうとうとしてしまうのもままあることだ。 イギリスの研究チームが行った、ある調査によると、なんと人は会話の30~40%、自分の話をしているのだそうだ。 ソーシャルメディア上では、その比率がぐんと高まり、20%のinformer (客観的な情報を提供する人)であるのに対して、80%が“me”former (つまり、自分の話ばかりする人)なのだとか(ラトガーズ大学調べ)。 確かに、フェイスブックなどを見ても、「こんなおいしいものを食べた」とか「どこそこに行った」とかという、「自分話」であふれている。なぜ、人は黙っていられ
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