経営再建中のパイオニアは、4月30日にも創設予定の公的資金を使った一般事業会社への資本注入制度を活用し、約300億円程度の支援を受ける方向で検討に入っていることが明らかになった。 同社の株価は、3月10日に上場来安値の82円まで売り込まれたものの、先週末4月24日には一時、415円まで買い進まれるなど、わずか1カ月半の間に5倍という記録的急騰をみせたことになる。同社の今後の業績と株価動向を探った。 パイオニアはオーディオメーカーから出発し、ホームエレクトロニクスとカーエレクトロニクスを主力事業とし「世界初」となる製品を相次いで投入するなど、商品開発力には定評があった。特に1980年代には、当時画期的な映像媒体だったレーザーディスク事業で盟主といわれた。また、テレビでは優れた技術力を背景にPDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)の有力メーカーとしてOEM供給なども積極的に展開した。 しかし、
![パイオニアの株価は既に5倍の急騰--公的資金注入へ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b6776c6dc76aa801bd9e5e54b005879972cd5fd2/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjapan.cnet.com%2Fstorage%2F2010%2F12%2F11%2F14e003bb2544fb867141bf1349386796%2Fstory_media%2F20354869%2F070821market_184x138.jpg)