【黒辛持論コラム】インターネット上に「お年玉は無理してでも多めにやっとけ。子供たちにあのおっさんは別格て感じで尊敬されるから」という書き込みがありました。これはまさにその通りです。子どもにとって、何でも好きなものを買うことができるお年玉ほど嬉しいものはありません。 お年玉をくれる人はヒーローのように見え、その金額が高ければ高いほど、神的な存在になることができるのです。子ども時代に強く印象に残った出来事は、大人になってもずっと「強い印象」として頭に残ります。そしてその意識はどんどん増幅されていき、「お年玉1万円くれた」が「お年玉10万円くれた」という印象にグレードアップするのです。 子どものときの価値観ですから、1万円が10万円の価値を持っているんですね。金額は1万円ですが、子どものときの価値観だけが大人になっても記憶として残り続け、「莫大な金額のお年玉をくれた人」という印象を持たれるのです