北海道浦河町の浦河港に5日から6日未明にかけて大量のマイワシが入り込んで港を埋め、町や漁協関係者らが回収作業に追われた。3日にはむかわ町沿岸のむかわ漁港などに約20トンのマイワシが打ち上げられたばかり。東胆振、日高沿岸でのマイワシ「異変」に、漁業者らは「こんなことは記憶にない」と驚いている。 浦河港内には、5日午後から体長10~15センチのマイワシが入りはじめ、6日午前1時ごろには港を埋め尽くしたという。漁業者の一人は「60年生きてきて初めて見た」と話し、町内の男性は「20年ほど前にチカが大漁だったことはあったが、イワシは初めて」と驚いていた。 日高中央漁協は、同日夕までに約23トンを回収したが、まだ多くが港内を泳ぎ回っていて、どのくらいいるのか、回収に何日かかるか見当がつかないという。