写真家の荒木経惟さん=16日、東京・新宿「遺作 空2」から。空の写真に、愛猫と薬袋の写真を張った「遺作 空2」から。8月15日の空の写真には、自分の赤ん坊時代の写真を張った “天才アラーキー”こと、写真家の荒木経惟(のぶよし)さん(69)が、自身のがんと向き合っている。秋に「東京ゼンリツセンガン」と題した写真集を出し、21日には「遺作 空2」という豪華作品集を出版。荒木さんは、「撮ろうという気持ちは前より強くなったね」と話している。 昨年秋に前立腺がんが分かり、同11月に手術した。荒木さんらしい街の風景やヌード写真に、自分のおなかの手術跡などの写真も加え、ワイズ出版から本にしたのが「東京ゼンリツセンガン」だ。「がんだと分かった時は、まいったな、という感じで。でもあたしの写真は日記だからさ、そこに手術の写真も入ってくるんだ」と話す。 体の調子は安定しているが疲れやすく、大丈夫という思い