朝原「最後のリレー」 バトンパスの悪夢吹っ切る2008年8月23日6時3分印刷ソーシャルブックマーク マークの写真や図はクリックで拡大します 銅メダルが確定し、ガッツポーズをする朝原宣治=岩崎央撮影 4人の走りが、陸上トラック種目で80年ぶりのメダルを日本にもたらした。22日あった北京五輪の陸上男子400メートルリレー。決勝という最高の舞台に選手は燃え、かつての仲間や家族らは熱い声援を送った。それぞれの思いが一つになって迎えたゴールは、人見絹枝以来の快挙として実を結んだ。 アンカー朝原宣治(36)は、3走の高平慎士(24)からバトンを受け取ってすぐに記憶が飛んだ。 「夢のような空間だった」という100メートル。フィニッシュラインに向かって、体を思いっきり投げ出した。ベテランは解放感に満ちたような表情を浮かべ、観客席に向かって両手を上げた。 「ホッとしたのと、やったというのと、いろんな感情が