ニューヨークでの演説後、ビル・クリントン元大統領とグリニッジビレッジで昼食を楽しんだオバマ大統領(AP) 【ワシントン=山本秀也】オバマ米大統領は14日、輸入の急増していた中国製タイヤにセーフガード(緊急輸入制限)の発動を決めたことについて、「貿易協定の執行は、開かれた自由な貿易システムを維持する一環にすぎない」と述べ、追加関税の課税を「貿易保護主義」とする中国などの批判に反論した。 ニューヨークでの演説で述べたもので、オバマ大統領はこれまで主要国(G8)首脳会議などで、米政府が強調してきた「貿易保護主義反対」との原則を改めて確認。その上で、「貿易協定の執行に手落ちがあれば、貿易システムが機能しなくなる」として、緊急輸入制限は既存の協定に基づく正当な救済措置だとの考えを強調した。 オバマ大統領は、緊急輸入制限が「(中国を)挑発し、自滅的な貿易保護主義を招くものではない」と説明するなど、中国
米中、通商めぐり利害衝突 タイヤ輸入制限、G2論のもろさ露呈 (1/2ページ) 2009.9.13 01:44 【ワシントン=山本秀也】オバマ米大統領の通商方針を占う試金石として注目された中国製タイヤの輸入問題は、大統領がセーフガード(緊急輸入制限)の発動を決めたことで、国内の産業保護と雇用確保を優先させる姿勢を浮き彫りにした。オバマ政権発足後、対米接近を進めてきた中国側は「甚だしい貿易保護主義の行動」と不信感を募らせており、米中を世界の両軸とみる「G2論」のもろさを露呈する形にもなった。 今回のセーフガード発動は、米国際貿易委員会(ITC)の勧告を大統領が受諾した格好。貿易のグローバル化を重視したブッシュ前大統領は、ITCの保護主義的な勧告を拒む傾向が強かっただけに、この決定は米国の通商姿勢が「内向き」に振れたことを国際社会に印象づけた。 とりわけ、対米輸出に大きく依存してきた中国は、
【ワシントン=山本秀也】オバマ米大統領は11日、米国への輸入が急増していた中国製タイヤに対して、セーフガード(緊急輸入制限)を発動する方針を公表した。3年間にわたり最大35%の追加関税を課す。オバマ政権下では初のセーフガードとなる。これに対し、中国商務省は「貿易保護主義の誤ったシグナルを世界に発するものだ」と激しく反発しており、米中の貿易摩擦が広がる可能性が高くなった。 中国製タイヤをめぐるセーフガード問題は、米国内の産業保護と雇用確保を重視するオバマ政権の通商政策を問う試金石として注目を集めていた。米国がセーフガードの発動に踏み切ったことは、今月下旬に米ピッツバーグで開かれる20カ国・地域(G20)の首脳会合(金融サミット)の討議に影を落とすことが避けられない。 ギブズ米大統領報道官は、11日深夜の声明で「事実と法例にもとづき、大統領は米国のタイヤ産業の明白な混乱を是正する旨を決断した」
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く