中国で「重金属汚染」深刻化 鉛にヒ素 経済発展と環境対策のジレンマ拡大 (1/3ページ) 2009.8.21 19:20 【北京=野口東秀】中国各地で土壌や地下水の「重金属汚染」が深刻化している。陝西、湖南省では児童の間で鉛中毒が拡大。工場での汚水処理の低さが原因だが、金融危機下で経済政策が8%成長維持となった一方で、環境対策がおざなりになっていることが原因とみられる。農産物への影響も出ており、経済発展と環境対策のジレンマが露呈し始めている。 中国各紙によると、陝西省宝鶏市鳳翔県での鉛中毒の児童(14歳以下)は、検査をした1016人のうち851人となり、うち174人は血液中の濃度が基準値をはるかに上回る重度で、入院の必要があるという。鉛精錬工場の排水が住民の飲み水である地下水を汚染したことが原因とみられ、今後も中毒児童の数は増えるもようだ。農作物汚染も指摘されており、地元政府は買い取りや