【モスクワ=佐藤貴生】トルコ政府は6日、ロシアが推進する南・中欧に向けの天然ガス輸送パイプライン「南ルート」の自国水域の通過を認め、建設に協力することでロシア政府と合意した。来年11月までに着工する見通し。ロシアが安定供給の障害とみなすウクライナを迂(う)回(かい)するルートが確立される見通しとなり、計画は一段と現実味を帯びてきた。 ロイター通信などによると、トルコの首都アンカラでロシアのプーチン首相と会談したエルドアン首相は、共同記者会見で「パイプライン建設のため、トルコの排他的経済水域でロシアが必要な調査をすることを許可した」と述べた。ロシアは見返りとして、トルコ中部を南北に結ぶ石油パイプラインの建設を支援するほか、トルコに現在よりも安価でガスを供給する意向を示した。 対露依存度を下げたい欧州は、ロシアを迂回するパイプライン「ナブッコ」の建設を目指している。トルコは7月、ナブッコの通過
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