【上海=河崎真澄】中国の国内総生産(GDP)に統計の“水増し”疑惑が浮上している。31の直轄市や省・自治区がそれぞれ発表した今年1~6月期の地域ごとのGDP額を合算すると、同時期の全国統計より約10%も規模が膨らむことが、中国系香港紙、香港商報の調べで分かった。同紙では、地方政府の幹部らが経済発展の実績を誇張して宣伝するため、統計数字を操作したのではないかと指摘している。関連記事中国GDP、日本抜き「世界2位の経済…中国、世界最速の“底打ち”脱却 「4…記事本文の続き 同紙が、中国本土の31地方政府が発表した同時期の域内GDP額を合算したところ、中央の国家統計局が7月に発表した全国のGDP総額である13兆9862億元(約196兆円)を約1兆4000億元も上回ったという。 また、GDP成長率でも国家統計局の発表では1~6月期の全国平均が前年同期比で7.1%だったのに対し、31行政区のうち全国