気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 中国共産党の全国代表大会は、活力を欠いた古い中国への逆行のように見えるかもしれない。 5年に1度開催される党大会で中国国民が目にするのは、現実社会主義を記念して北京の中心部に建てられた人民大会堂内に2000人以上の官僚が集結する映像だ。真っ赤な共産党旗で埋め尽くされた広大な講堂で、官僚は延々と仰々しい演説を聞いたうえ、ほぼ満場一致で採択する。 しかし、10月15日に開催される第17回党大会に向けて中国各地から集結する官僚らは、今回の大会が単なる儀式ではないことに気づくはずだ。確かにトップの顔ぶれは変わらず、胡錦濤国家主席と温家宝首相が今後5年間、引き続き実権を握ることはほぼ確実だ。だが、彼らに続く新世代の指導者が重要なポストに昇格する見込みだ