【モスクワ=佐藤貴生】在モスクワ北朝鮮大使館当局者は25日、イタル・タス通信に対し、核実験を行った事実を確認した上で、「米国やその同盟国が脅しをかけ続けるようなら、新たな核実験を行う可能性がある」と述べた。対米強硬姿勢を強く印象づける狙いがうかがえるが、2006年につぐ2度目の核実験とあってロシア国内でも批判的な意見が現れており、ロシアが北朝鮮に対する批判を強める可能性もありそうだ。 ロシア外務省当局者は25日、北朝鮮の核実験実施を受け、「最も重要なのはヒステリーを起こさないことだ」と述べて国際社会に冷静な対応を求める一方、「国連安保理での協議の行方を見守る必要がある」との考えを表明した。 これに対し、上院のマルゲロフ外交委員長は、「すべての外交的努力を無駄にする行為であり、国連や他の国際組織から相応の報いを受けるべきだ」と北朝鮮を批判した。政治評論家のマカルキン氏は、「安保理の常任理事国