2月27日から3月1日まで、第14回東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議がタイで開催された。今回の開催地だったリゾート地のチャアムと、1967年にASEANが創設されたバンコク郊外のラムタエンは距離的にはとても近い。だがその間、42年という長い道のりを歩んできた。今回、加盟10カ国の首脳がチャアムに集まったことは、ASEANが冷戦期からの様々な困難を克服し、機能し続けてきたことを物語っている。 一方、ASEANは誕生以来、批判も浴び続けてきた。各国の指導者は会議を重ね多くの合意文書に署名はするものの、合意事項をきちんと実行してこなかったからだ。創設以来、合意事項で実際に批准されたものは30%程度しかなく、そのためASEANは張り子の虎のような形式だけの組織だと特に先進諸国から見下されてきた。 ASEANには法令順守の明確なルールがない。かつて、ASEAN閣僚の間には「何でもあり」という
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