(2009年6月16日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 6月16~17日にロシアのエカテリンブルクで初めて開催されるBRICsサミット(首脳会談)は、ほぼ間違いなく、一投資銀行のアナリストと営業チームが生み出した初の経済ブロックだ。 2001年に最も規模が大きい発展途上国4カ国――ブラジル、ロシア、インド、中国――の頭文字を取ってBRICsと名づけたのは、ゴールドマン・サックスのチーフエコノミスト、ジム・オニール氏。同氏はこれら4カ国が今後50年間にわたってグローバル化を形作り、世界経済を支配するようになると予想した。 名付け親ゴールドマンの読み オニール氏が導き出した結論の核は、21世紀初頭には、世界経済はもはや、単に先進大国との関係において要約することができなくなったということだ。 また、通貨、貿易不均衡、あるいは気候変動といったグローバルな政策問題も、G8諸国――米国、日
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