ロシアのプーチン首相は26日、1年前のロシアによる南オセチアとアブハジア自治共和国のグルジアからの独立承認は、欧米によるコソボのセルビアからの独立承認と「本質的違いはない」とし、ロシアの決定を批判する欧米諸国に反論した。 ココイトイ南オセチア大統領とのモスクワでの会談後に記者会見した首相は「真の意味で国家主権を確立している国は少ない。多くの国は米国という超大国の圧力の下で米国の政治的要求に従っている」と指摘。「状況は徐々に変わるだろう。誰も属国であることを望んではいないからだ」と述べた。 ロシアと新連邦国家創設条約を結ぶベラルーシが南オセチアなどの独立を承認していないことについて首相は「ベラルーシが決める問題」としながらも、「連邦を組み、ロシアの経済支援を受けてきた」と指摘、ベラルーシはロシアの決定を支持すべきだとの見方を示唆した。(共同)