フランスのサルコジ大統領は26日、各国に派遣した大使を大統領府に集めた恒例の外交演説で、フランスが主要国(G8)首脳会議の議長国となる2011年から同会議をG14に拡大する意向を示した。新たに加わる国には中国、インドなどを念頭に置いているとみられる。同大統領はこれまでも、サミット参加国の拡大を唱えてきたが、具体的な日程を示したのは初めて。 大統領は演説で、中国など新興国を正式メンバーとしないサミットは「不十分だ」とした上で、来年カナダで開かれるサミットで拡大の道筋を詰め「11年、フランスが議長国を務める際にG8からG14への完全移行を達成したい」と言明した。 ただ、アジアから唯一のサミット参加国である日本は拡大に難色を示しており、各国の同意を取り付け、拡大が実現するかどうかは流動的だ。(共同)