フランスのサルコジ大統領は26日、各国に派遣した大使を大統領府に集めた恒例の外交演説で、フランスが主要国(G8)首脳会議の議長国となる2011年から同会議をG14に拡大する意向を示した。新たに加わる国には中国、インドなどを念頭に置いているとみられる。同大統領はこれまでも、サミット参加国の拡大を唱えてきたが、具体的な日程を示したのは初めて。 大統領は演説で、中国など新興国を正式メンバーとしないサミットは「不十分だ」とした上で、来年カナダで開かれるサミットで拡大の道筋を詰め「11年、フランスが議長国を務める際にG8からG14への完全移行を達成したい」と言明した。 ただ、アジアから唯一のサミット参加国である日本は拡大に難色を示しており、各国の同意を取り付け、拡大が実現するかどうかは流動的だ。(共同)
【サミット】拡大会合でWTO交渉の来年妥結を確認 サミット拡大の布石? (1/2ページ) 2009.7.10 00:56 【ローマ=今堀守通、比嘉一隆】主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)は9日、中国やインドなどの新興5カ国とエジプトを加えた拡大会合を開き、初の共同宣言を採択した。主要国だけでは対応しきれない国際問題に対し、新興国を巻き込んだ解決への枠組みを整えるのが狙いだ。 共同宣言は、今後、2年間、「対等な立場」で新興国を加えた拡大会合を継続することで合意。サミット拡大の布石となる可能性が出てきた。 貿易では、難航する世界貿易機関(WTO)新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の2010年中の妥結に向けて、必要な手段をとることを確認。途上国への支援をめぐっては、「説明責任と透明性の促進」など、先進国と新興国が守るべき共通の開発原則を共有することで一致した。 世界経済では、「持続可能で均
[ラクイラ(イタリア) 9日 ロイター] イタリアで開催されている主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)2日目の各国首脳らの主な発言内容は以下の通り。 <サルコジ仏大統領> 「今後数カ月以内に通貨や国際金融システムについて協議することを期待する」「政治的に多極化した世界は経済的に多極化した通貨体制に対応すべきではないのか」と述べ、ドルについて言及。 <オバマ米大統領> 「この問題(地球温暖化問題)を1回の会合やサミットで解決できるとは期待していないが、コペンハーゲン(での国連の気候変動に関する会議)に向け、一定重要な進展はしていると信じる」 <バローゾ欧州委員長> 世界貿易機関(WTO)の多角的通商交渉(ドーハ・ラウンド)を2010年中に妥結させることを確認したことについて「現実的な目標であり、この公約を果たすことは先進国と途上国双方、すべての国にとって責務である」 <ブラウン英首相> 「ワ
<メキシコのカルデロン大統領> 国際的な信用の再構築のための資源供給に向けられたコミットメントを懸念している。現在の危機の結果、大幅に信用と投資が減少している途上国に関しては特にそうだ。 途上国のポジションをさらに悪化させ、世界的なレベルでの経済回復を遅らせる貿易保護主義を避けることが急務だ。 <インドのシン首相> われわれは、途上国への十分な資金の流れが維持される重要性を強調する。また、保護主義的な圧力に抵抗することも必要だ。 <ブラウン英首相> 今年開催されるコペンハーゲンでの国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)締約国会合での合意に向け、われわれが、イタリアでその土台を築いたことを世界は認識するだろう。 世界経済については、無視することができない警告が発せられている。9月のG20(金融サミット)では、世界経済の成長戦略に関する明確な合意に達するだろう。
7月8日、サルコジ仏大統領は、G8が核問題をめぐるイランとの協議について9月に状況を見直す方針で一致したことを明らかに(2009年 ロイター/Philippe Wojazer 0 [ラクイラ(イタリア)/東京 8日 ロイター] サルコジ仏大統領は8日、イタリアで開催されている主要国首脳会議(ラクイラ・サミット)で主要8カ国(G8)が、核問題をめぐるイランとの協議について9月に状況を見直す方針で一致したことを明らかにした。 大統領は首脳会議の後、記者団に対し、9月24、25日に米ピッツバーグで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合で、イランとの協議について状況を見直す方針だと表明。「その時までに進展がなければ、判断を下す必要がある」と述べ、イランが協議を拒み続ければ、制裁強化の可能性もあることを示唆した。 これとは別に、G8は声明で、イランの核問題をめぐり外交的な解決策を見出すことにコミッ
【ワシントン=有元隆志】ケリー米国務省報道官は22日の記者会見で、クリントン国務長官が右ひじの骨折を理由に、イタリア北部トリエステで25、26の両日開かれる主要8カ国(G8)外相会合への欠席を決めたことを明らかにした。バーンズ国務次官(政治担当)が代理出席する。アフガニスタン・パキスタン担当のホルブルック特別代表と、ミッチェル中東担当特使も同行する。 また、長官が同じく出席を予定していたギリシャでの欧州安全保障協力機構(OSCE)の外相会合(27、28の両日開催)には、スタインバーグ国務副長官が出席する。 クリントン長官は17日にホワイトハウスに向かうところ、国務省の地下で転倒して骨折し、19日に手術を受けた。
[ワシントン 11日 ロイター] アフリカ支援団体が11日公表した年次レポートによると、主要8カ国(G8)は、2010年までに対アフリカ援助を2倍以上に拡大するとした取り決めに関し、目標達成にはほど遠い状況にある。 G8は05年英スコットランドのグレンイーグルズで開催された首脳会議(サミット)で、対アフリカ支援を10年までに年間250億ドルに拡大することで合意していた。 アフリカ支援団体「ワン」の報告書では、08年末までにG8が行った援助額は目標の3分の1の水準にすぎず、09年末までの援助額も目標の半分にとどまる見通しだと指摘している。 また、不足分の約80%が、イタリア、フランスの援助縮小によるものだという。 報告書は「G8の中には、設定した目標を達成している国や目標額を超えた援助を行っている国もある。一方で、特にイタリアやフランスが顕著なように、目標に対して非常に不満足な進展しか遂げて
サウジアラビアの国王は今年、一束の稲を受け取る儀式を行った。サウジの海外農業投資のためのアブドラ国王イニシアティブと呼ばれる計画の下で生産された最初の収穫物の一部である。 稲はエチオピアで栽培されたものだ。ここではサウジの投資家連合が1億ドルを投じ、エチオピア政府からリースされた土地で小麦や大麦、米を栽培しようとしている。 投資家は最初の数年間は税金を免除され、すべての収穫物をサウジに輸出することができる。 その一方で、国連世界食糧計画(WFP)は2007~11年の間に、飢餓と栄養失調の恐れがあると見られる460万人のエチオピア人に23万トンの食糧援助を提供するために、サウジの投資家たちとほぼ同額(1億1600万ドル)の資金を投じる。 サウジの計画は、世界の貧困国で猛烈な勢いで広がりを見せつつ、同時に物議を醸している流れの一例だ。資本を輸出する一方で食糧を輸入する国々は、資本を必要
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