【プーケット(タイ南部)西尾英之】東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)出席のため21日、バンコクに到着したクリントン米国務長官は、22日に南部プーケット入りし、ASEANの基本精神を示した「東南アジア友好協力条約」(TAC)に署名する。米国は中国、日本などに次いで16番目の域外の条約加盟国となる。 TACは内政不干渉や紛争の平和的解決などを規定したASEANの基本条約で、76年にASEAN原加盟5カ国で締結された。90年代以降は域外国も参加が可能となり、03年に中国とインド、04年には日本、韓国、ロシアなど主要国が次々と加盟した。 米国がこれまで参加しなかったのは、内政不干渉などを定めた条文が自身の外交や軍事行動を縛る恐れがあったためとされる。 ブッシュ前政権は中東重視や一国行動主義でASEANと疎遠となり、ライス前国務長官は05年と07年のARFを欠席。オバマ政権が参