中国国営通信・新華社の前外事局長、虞家復被告(62)が宮本雄二駐中国大使に国家機密を渡したとしてスパイ罪などで実刑判決を受けた事件で、虞被告が捜査当局の調べに対し、「大使本人から現金20万7000元(約300万円)を直接手渡された」と供述していることが14日、分かった。関係者が明らかにした。 在北京日本大使館は「裁判についてはコメントしようがない」としている。 関係者によると、虞被告は宮本大使が公使として北京に勤務していた1998年に知り合い、たびたび食事に行く関係になった。大使着任後の2006年9月から07年7月の間、食事の席などで、大使本人から複数回にわたって現金を手渡されたと供述している。(共同)