”深 海 の 汽 笛” (間 章 が 半 夏 IA -番外編) 24年前、間章(あいだ あきら)が32才で死んだ。 2002年12月12日夜、新潟市西堀通り三越デパート向かいの旧マンハイムで 『ライヴ12+12=24/間章(Aquirax Aida)』 があった。 旧マンハイムとは最近まで、間章の母上が40年間経営していた喫茶店だった。 母上はその店にほぼ毎日顔を出していた。 その母上の娘、すなわち間章の妹も20代前半の若さで亡くなっている。 我が子二人を亡くした、人に言えぬ喪失感は計り知れない。 『母』は日々の商に身をさらすことで 『取り戻せぬ運命』 を忘れようとしていたのだろうか。 決して弱音を見せぬ母上に対し他者の私達はよくありそうな視点を安易に当てはめてしまう。 マンハイムは喫茶店とはいえ昭和30年代から、新潟の数少ないライヴ空間として利用され、当時から東京のジャズ