「そうだと思ってな、一升瓶を2本買ってきた」 「若旦那様は縁起がいいなあ」 「そんなに縁起がいいか」 「はは、だって一升瓶を2本。2本買った、日本勝った!」 「2本」と「日本」をかける笑えないオチ。 じつはこれ戦意高揚のために作られていた国策落語の一部です。戦後、誰も語り継ぐことなくひっそりと消えていきました。 しかし、戦後76年がたった今の時代、戦争のない平和な日本に国策落語をあえて復活させた落語家がいます。林家三平さんです。 人を笑わせる落語家がなぜ笑えない落語を披露し続けているのか、その胸のうちを今回明かしてくれました。 (ラジオセンター 瀬古久美子 坂本和輝)