マイナンバー法案が5月9日付で衆議院で修正のうえ可決され、参議院に送られた。今通常国会の会期は6月26日までであり、会期末まで一月余り。6月には、7月の参院選の前哨戦にも位置づけられる東京都議選があることから、政府・与党は5月中の可決・成立を目指している。 法案は、民主党政権時代から民自公の3党で協議してきたものがベース。参議院では3党で過半数を超えるため、採決にさえこぎ着ければ可決は確実な情勢である。とはいえ、国民全員に関わる重要な制度だけに、不安や懸念を解消するために丁寧な審議が求められる。衆議院での審議過程を振り返りながら、政府の考え方や議論の焦点になった主な事項を整理する。 マイナンバー法案は、3月1日に閣議決定され、同日付で衆議院に提出された。法案は、マイナンバー法案の本体である「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律案」(番号法案)に加えて、ほか3法
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