JVCケンウッドという会社は、実は新しいフォーマットにいち早く対応することで知られている。2003年、ハイビジョン対応ビデオカメラ「GR-HD1」を家庭用として最初に世に送り出し、昨年は世界初の本格的な3Dビデオカメラ「GS-TD1」も発売。遡れば古くは1995年に、当時は小型化が難しかったDV方式ビデオカメラをいち早く小型化し、「GR-DV1」として発売してもいる。そして今年、JVCはフルハイビジョンの次に来る新たな動画映像方式である「4K(3,840×2,160ドット)」解像度の記録を、ハンドヘルドサイズで実現した業務用ビデオカメラ「GY-HMQ10」を、またまた世界で初めて発売したのだ。 どうしてJVCはこうも新たなフォーマットへの対応を矢継ぎ早に対応してくるのか。その理由として古くからの企業風土があるようだ。同社ホーム&モバイルエレクトロニクス事業グループ HM技術統括部長 谷田泰