中央シベリアで狩猟と漁業で暮らしていたサモエド族がソリ犬、番犬、猟犬として数世紀に渡り生活を共にしてきた地犬で、典型的なスピッツ族の体形をしている。 民族の名がそのまま犬種名となり、シベリアン・スピッツとも呼ばれている。 サモエドの被毛は厚く、開立しており、立ち耳、巻き尾で、ポメラニアン、スピッツ、アラスカン・マラミュートと同じ祖先をもつと考えられている。 サモエド族の居住地が極地である事から、サモエドは純粋種として飼育されて来たきわめて原始犬に近い犬で、オオカミやキツネの血が混入しない稀少な犬種とされている。 旧ソビエトに、サモエドと同系のネネッツ・ライカと言うハーディング犬種があり、両者の類似点はきわめて多い。 ネネッツ・ライカには、かつてサモエドにも見られた黒やタンの被毛色が現存する。 サモエドは体格のわりに食事量が少なく、その特性から極地探検にしばしば起用され、スコットやアムンゼン