北海道奈井江町に本社を置く砂子組では、情報化施工や施工段階でのBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用に挑戦している。これらの技術を習得・導入するだけでなく、収益性を高めることも重視している。地方ゼネコンがどのような取り組みを行っているのか、同社の現場最前線で取材した。 河川の堤防や道路の盛り土などの情報化施工技術との1つとして、「3Dマシンコントロール」がある。3Dの設計データと人工衛星からの位置情報を利用してブルドーザーの排土板を自動制御するというものだ。 これまでは既存機種のブルドーザーにアンテナやセンサー、モニターなどを後付けすることが一般的だったが、2014年9月、コマツはこれらの機器を運転席などに組み込み、押し土量に応じて排土板の高さを最適に制御する「全自動ブルドーザー」を日本市場に投入した。 早速、砂子組は、この全自動ブルドーザー「37PXi」を旧夕張川築