クロストリジウム・ディフィシル(C.difficile)という細菌をご存知でしょうか。この菌は健常な人の腸内にも生息していることがあるものですが、抗生物質の投与などでお腹の常在細菌(消化を助ける善玉菌など)のバランスが崩れると大繁殖して、腸炎や下痢などの不快な感染症を引き起こします。これは一定の抗生物質がC.difficileに効果がないために起こるもので、そのため、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症などと同様に、抗生物質を多く使う病院などの施設で発症しやすい感染症です。 このC.difficile感染症の治療には、腸内の細菌バランスを健全な状態に戻すことが大切。そして、その方法として、欧米などではすでに広く使われている方法があります。それは健康な人のウンチを、感染症を持つ人の腸に、胃チューブ、または浣腸カテーテルを使って「移植」するという、ちょっと(かなり)ギョッとするような治療法なので
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