地下鉄、松本両サリン事件など4事件で殺人などの罪に問われ、1、2審で死刑判決を受けたオウム真理教元幹部・遠藤誠一被告(51)の上告審で、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)は、判決を今月21日に言い渡すことを決めた。 オウム真理教による一連の事件で起訴された189人のうち、判決が確定していないのは、遠藤被告と元教団幹部の中川智正被告(49)(1、2審死刑、上告中)の2人のみ。中川被告の上告審判決も18日に予定されており、教団関係者の裁判は21日で終結する公算が大きくなった。 オウム真理教の一連の事件では、教祖だった松本智津夫死刑囚(56)ら11人の死刑がすでに確定している。法務省は共犯者の刑が確定していない場合は死刑を執行しない運用をしてきており、オウム関係の死刑囚も対象から除外されてきた。しかし、遠藤、中川両被告の裁判で高裁に差し戻す判決が出ない限り全員の刑が確定するため、同省は執行の