社会人になってからずっと嫌だなぁと思っていることの一つに「評価されるためには成果を定量的に示せ」と言われる、ということがある。 そりゃあ、評価する側からしたら何か明確な理由が欲しいのは当然で、テストの点数みたいに上から数字を並べないと説明がつかないという事情は分かる。 けれど、人間の魅力や能力って、そうなんでもかんでも数値化できたりするようなものじゃないよなぁとずっと思っている。どれだけ組織に貢献したか、という観点で考えても、そう変わらないと思う。みんながみんな、数値化できるような合理的な行動しか取らなくなったら、嫌な社会になるだろうなぁと、想像しただけで気が滅入る。具合が悪そうにしていても、誰も「大丈夫?」とか言ってくれなそうである。 私たちはいつも、なんとなく会う人を決めたり、なんとなく人を好きになったり嫌いになったりする。だから「どういう人が好きなの?」という質問が、意外と多くの人を