この結果を見ると明らかに都市人口が大きいほどGDPも大きくなるが、GDP/人口、いわゆる一人当りの生産性も 産業集積度が大きい都市ほど増加していることに特徴がある。 ここでコア都市の市民生産性(GDP/人口)をその都市の産業集積度に比例するものと仮定すると 都市の産業集積度 ∝ GDP/Pcore (Pcore:コア都市人口) (1) また、産業集積度をもっともよく表すものとしてその都市の事業所数がある。 図1は事業所Aと事業所Bの二つの経済活動の当事者があり、取引関係を一本の線で表している。図2は事業所が5つ に増えた場合で、この5つの事業所各々に取引関係があることを表し、取引が活発になることがわかる。 事業所数が n になり、お互いが必ず取引関係を持つ場合の取引数は nC2=n (n-1) /2となる。 さらに n が増加すると、取引数= n2/2 に近づく。ここで取引数が産業集積