ニッポン制服クロニクル ー昭和100年! 着こなしの変遷と、これからの学生服ー 2018年「セーラー服と女学生」展、2019年「ニッポン制服百年史」展に次ぐ、弥生美術館・学生服展の第三弾! 今回は制服の〈着こなし方〉に焦点をあてます。 学生の心理は複雑です。自己主張をしたがる一方で、周囲と同じでありたいとの気持ちも強く、仲間意識にも敏感です。こうしたデリケートな胸の内は制服の〈着こなし方〉に現れます。スカート丈やズボン幅やタイの結び方など、わずかな違いでありますが、そこにはたくさんの情報が込められているのです。 1970~80年代には〈ツッパリ&スケバン〉、1990年代には〈ガングロ&ルーズソックス〉など、極端な着こなしも登場しましたが、根底には青春を生きる若者たちの繊細な心理がありました。 また、学生服は〈社会の変化をうつす鏡〉でもあります。現代は多様性を認める世の中を志向していますが