BOOK REVIEW――思考のためのブックツール・ガイド 1997/Spring 思考というのはどうやら自分自身をみずから傷つけ、苛ませ、過去や未来の悩みや苦しみの世界に放りこみ、また言葉による虚構の世界を「実体化」させ、われわれを苦しめるもののようだ。 このような思考の苦しみを教えてくれるのがトランスパーソナル心理学だ。 ただ、このジャンルはあまり文献が充実していないことが残念であり、宗教に近いこともあり、盲目的な依存形態には警戒が必要だと思う。 ケン・ウィルバー (1949~) 『意識のスペクトル 1・2』 春秋社 各2575円 東洋宗教を西洋心理学としてとりこんだ本で、古くから日本にある仏教も、「アメリカン・パッケージ」の包装に包みこんで逆輸入されれば、ひじょうに魅力的にみえる。 また、アメリカン・スタイ
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