だれもが経験し、心の奥にしまい込んでいるもの。山口芸術短大(山口市)の中尾達馬准教授(発達心理学)が、「初恋」をテーマにしたユニークな調査研究をまとめた。アンケートで、幼児期に約半分の人が初恋を体験し、好きになる相手は「見た目」も大事――との結果が出たという。文学的なテーマや映画にも取り上げられてきた初恋。あなたはいつ、どんな人を好きになりましたか? 調査は2007年11月から1カ月間行い、今年春、学内の研究紀要に「初恋についての探索的研究」として結果を載せた。山口県内の幼稚園の男女年中児計32人と年長児の計29人を、中尾准教授のゼミ生が個別面談。同短大1年の女子学生110人にもアンケートした。 園児の個別面談では、まず「好きな子いる?」と質問。年中児27人、年長児28人と、いずれも大半が「いる」と答えた。「誰が好き?」と聞くと、年中児では27人中25人が同性の名前を挙げたのに対して、