山梨県富士河口湖町の複数の民宿で、女子中学生や大学生が寝ている間に何者かに睡眠薬を投与され、室内から現金を盗まれる被害が、5月から8月下旬にかけて少なくとも5件相次ぎ、富士吉田署が窃盗、住居侵入容疑で捜査している。 県警幹部によると、被害が確認されたのは、県外から部活動やサークルの合宿で訪れていた女子中学生や女子大学生5人。被害額は1件につき数万円だった。5人からは睡眠薬の成分が検出された。女子中学生ら3人は一時意識不明となったが、既に回復している。5件とも異なる民宿で発生していた。 女子中学生のケースでは、朝になっても起きてこないために引率教師が部屋に入ると、ぐったりした様子だったという。 民宿の食事や飲み物に睡眠薬が混ぜられた形跡がないことから、同署は何者かが侵入し、眠っている中学生らに睡眠薬を何らかの手口で投与したとみて調べている。中学生らに、注射された痕跡などはないとみられる。