性犯罪の前兆となる子供や女性を狙った声かけ事案やつきまといなどを取り締まる警視庁の専従捜査班「さくらポリス」が、発足から1年間で46人を検挙し、16人に警告を出したことが警視庁のまとめでわかった。 幼児を対象とした悪質なものもあり、同庁は今月、さくらポリスを専従班から対策室へと組織を昇格させ、取り締まりを強化した。 さくらポリスは昨年4月に発足。不審者情報が寄せられた地域を重点的に巡回し、明白な犯罪には当たらないケースについても「警告」を出してきた。 今年3月までの1年間で検挙された46人は、痴漢などの迷惑防止条例違反の容疑が18人で最も多く、公然わいせつが17人、強制わいせつが4人など。女性につきまとい、住居侵入容疑で逮捕された男が「自分でもエスカレートするのではないかと不安だった。逮捕されて良かった」と供述したケースもあったという。