2010年のクソゲーオブザイヤーinエロゲー板(KOTYe)は「青天の霹靂」によって幕を閉じた。 『色に出でにけり わが恋は』の襲来……。 萌えゲーの安心ブランドとして親しまれていた「ういんどみる」が突如殺人ピエロと化し、 虚を突かれた信徒達の阿鼻叫喚がこだまする悲しい事件であった。 「アイ惨ショック」に蹂躙された暗黒大陸においては、文字通り「一寸先は闇」。 地雷の埋まったこの大地で、明日をも知れぬ一歩を力強く踏み抜いていく覚悟が新たに試されたのであった。 (略) そして、その興奮冷めやらぬ夏の終わりには、ついに大賞級の問題作が届くこととなる。 それこそが、二年連続で次点を輩出するアーベルが満を持して送り込んだ刺客、 『ゾンビの同級生はプリンセス -不死人ディテクティブ-』(通称「ゾンビ」)である。 本作の目玉は「探偵ハイパーリンクシステム」であり、テキスト本文中に「TI