韓国ではこのところ通貨・ウォンの値上がりが続いており、経済をけん引してきた輸出産業で韓国メーカーの国際的な競争力が低下するのではないかという懸念が広がっています。 韓国の通貨・ウォンは、去年5月末に1ドル=1185ウォンの年間の最安値をつけたあとは値上がりが続き、11日は1年5か月ぶりに1060ウォンを割り込みました。 また、円に対しても半年でおよそ20%上昇しています。 これについて、韓国の中央銀行・韓国銀行のキム・ジュンス総裁は、11日の会見で、「為替の動向を鋭意注視している」と述べ、このところのウォンの値上がりが韓国経済に影響を与えないか注意深く見ていく考えを示しました。 こうしたなか、輸出中心の企業には、ウォン高が続くことへの不安が広がっています。 このうち、アメリカや中国向けに自動車のドアに使われる部品を製造している中小企業の経営者は、「1ドルが1000ウォン程度のウォン高になれ