鴻上尚史の人生相談。自分を嫌いいじめ続けた中学時代の教員の記憶にいまでも苦しむ23歳女性。教員に「思いのたけ」をぶつけようかと迷う相談者に、鴻上尚史が教授する冷静な自己分析と大切なことを伝えるための4ステップ。 【相談52】自分を嫌っていた教員の記憶に区切りをつけたいです(23歳 女性 ふみえ) 自分を嫌っていた教員に会いに行くか迷っています。私は中学生だった頃、一人の教員に嫌われていました。その教員は私の容姿や言動の特徴をあげつらい、いじめてきました。腹立たしいのは、授業中の冗談の一環や注意の体をとっていたことです。授業もうまく、人気のある教員だったので、それだけで生徒たちに「あいつには何を言ってもいい」という印象を植えつけていました。おかげで中学卒業まで私は他の生徒にバカにされ続けました。思春期の間、その先生にずっと苦しめられ、「なぜ私はこんなに嫌われるのか」と悩みました。 卒業してそ