自然に包まれた安藤建築 「淡路夢舞台」 あなたは、陽光の中の草花の声を聴いた ことがありますか。水面を渡る風の色を 見たことがありますか。緑の中に身を沈め、 のびやかに広がる、建築家・安藤忠雄氏 グランドデザインによる施設群。 1960年代、人間は経済活動のために淡路島の 山を削ってしまいました。一度は、人間が 壊した自然を本来の姿に戻し、様々な動物や 植物と人間が共生できる空間を創造する―。 それが、「淡路夢舞台」です。 神戸・舞子からわずか十数分、淡路島北端に位置する淡路夢舞台は、建築家・安藤忠雄氏グランドデザインによる施設群が、自然と一体となって壮大なランドスケープを創り出しています。静謐な自然に包まれるように、斜面を生かして重層的に構成されているので、変化に富んだ空間を回遊すると、次から次へと新たな視界が開けていきます。その眺めは季節や天候、時間によって多様に変化し、常に異なる表情