日本の古き良き喫茶店文化が好きで、日本にはよく訪れ、気になる店には足を運んでいます。だからなのか、ブルーボトルコーヒーは日本の影響を受けたカフェだといわれてきました。でも僕は、喫茶店文化をリスペクトしながらも、20代の恋人同士が小声で話さなくていい、広くて開放的な空間でプロが淹れる美味しいコーヒーを提供したかった。そのためには、日本で展開する店舗にもカリフォルニアのような広い空間と大きな窓が必要だと考え、物件を見て回りました。こうして、アートの街といわれる清澄白河に1号店を出したのです。 ブルーボトルコーヒーは、世間では「サードウェーブコーヒー」と呼ばれています。「セカンドウェーブコーヒー」と呼ばれるスターバックスなどのシアトル系コーヒーチェーンに対して、豆の産地を重視して一杯一杯をスタッフの手で丁寧に淹れていくことから、新しい流れのコーヒー店だと捉えられているようです。「コーヒー界のアッ