本件商品(節分用巻き寿司)の由来等について ア 証拠(甲16,乙5~8)及び弁論の全趣旨によれば,次の事実が認められる。 � 「節分」とは季節の分かれ目のことで,立春,立夏,立秋,立冬のそれぞれの前日を指すが,現在行事として残っているのは,立春の前日の節分 (2月3日ころ)である。古く飛鳥時代に疫病を鬼に見立てて追い払う 「追儺(ついな)」(鬼やらい)の儀式が行われたという記録があり,平安 時代になって追儺の儀式が年中行事になり,さらに室町時代には鬼神が都 に乱入しようとしたのを,炒り豆を投げつけて追い払ったということで,節分に豆まきの風習が行われるようになった。このように,「節分」はもと もとは「鬼を追い払う」儀式であるが,次第に「福を呼び込む」儀式とし ての性格も帯びるようになった。 豆まきについては,乙7(株式会社小学館2002年5月1日第1刷発 行の「【ホームパル・デラックス】冠婚