国内最大規模の大学である日本大学は、アメリカンフットボール部員による悪質なタックル以降、前理事長のリベート問題やアメフト部員の大麻使用、大学側の統治機能不全などにより注目を集めている。話題となるのは競技部の華々しい結果や研究の成果よりも、続出する逮捕者や大学の低い危機管理意識などで、学内は混迷を極めている。現役学生の声を聞き、記者の在学時の話を併せて振り返る。 廃部反対の署名今月4日に開かれた記者会見当日、アメフト部がある文理学部のキャンパス正門付近に報道陣が集まっていた。出てくる学生に声をかけるもほとんどが口を閉ざし、足早に去っていく光景はもはやおなじみのものになってしまっている。 その中で答えてくれた学生からはアメフト部の廃部に反対という意見が多かった。ある男子学生は「廃部は反対。一部の人のせいでなくなってしまうのはかわいそう」。別の学生からは「廃部は無理やりすぎる」と批判の声も上がっ
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