IPAは、毎月発表するコンピュータウィルスや不正プログラムの状況分析から、「今月の呼びかけ」を発表している。今月は、昨年から被害が多数報告されているガンブラーについて、注意を喚起している。 猛威を振るうガンブラー 2009年末からガンブラーの被害が相次いでいる。ガンブラーは、特定のウイルスを指すものではなく、悪意のある者(攻撃者)が複数の攻撃手段を併用し、多数のPCに様々なウイルスを感染させようとするために使う、一連の手口を意味する。実際には、以下のような被害が想定される。 ・セキュリティ対策が不十分なPCでは、Webサイトを閲覧するだけでウイルスに感染させられてしまい、かつ、ウイルスに感染したことが見た目にはまったくわからない場合がある ・有名企業のWebサイトが攻撃に使われる場合があるため、「不審なWebサイトを閲覧しない」といった回避策が有効とならず、日常的に利用しているWebサイ