様々なジャンルが入り乱れるライトノベルにおいて、本格ファンタジーが盛り上がりの機運を見せている。 その筆頭は、現在アニメ放送中の『魔弾の王と戦姫<ヴァナディース>』(著:川口士、MF文庫J刊)。弓使いの少年が、伝説の武器に選ばれた“戦姫”と出会い、戦いの中で成長していく王道ストーリーは、多くのファンを獲得している。他にも現在アニメ放送中の『棺のチャイカ』(著:榊一郎、富士見ファンタジア文庫刊)、荒川弘によるコミカライズとつい先日のアニメ化発表で話題となった『アルスラーン戦記』(著:田中芳樹、カッパ・ノベルスほか刊)など、話題には事欠かない。 「ライトノベルと一口に言っても、昨今では様々なジャンルやレーベルが乱立しています。読者側の選択肢が増えた分、言葉は悪いですが、作品ごとの当たり外れも多くなり、面白い作品に出会うのがなかなか難しい状況です。その分、『魔弾の王と戦姫』のような本格ファンタジ