【写真】その他の写真を見る 同作は、2009年に34歳で亡くなった小説家・伊藤計劃(いとう・けいかく)さんのオリジナル第2作であり遺作を映像化。デビュー作『虐殺器官』の世界から数十年後の近未来を想起するような形で描かれている。没後の2012年にアメリカの権威あるSF文学賞フィリップ・K・ディック賞特別賞を日本人で初めて授与されたことでも話題となった。 主人公は、13年前の事件で共に自殺を図り逝った友人・御冷ミァハの存在に今なお縛られながらも、世界の戦場を渡り歩き平和維持活動を行う監察官・霧慧トァン。生まれ育った日本を逃げるように去り、戦地で自らを傷つけるように日々を送っていた。そんな中、突如起こった大量殺人事件の捜査を進めるうちに、死んだはずのミァハの影、そして世界の真実に近づいていく。 トァン役に沢城みゆき、実は13年前の事件の首謀者でトァンらを誘って自殺を企てるカリスマ的魅力の美少女・