前回の続きです。 ○モジュール設計 優れたプログラムは、極めて慎重にモジュール設計がなされています。機能ごとに分けられたコンポーネントや適切に階層化されたレイヤーは、なるべく互いに関係性を持たないように区切られています。 例えば、上位に位置する層はOSやRDBMSに直接アクセスすることはありませんし、逆に下位層がユーザーインターフェイスの変更に影響を受けることはありません。重要なのは、そのモジュールをいかに外部を意識しないように作るか、ということです。 参照する側の事情に左右されない独立性・汎用性が、設計のカギとなることでしょう。オブジェクト指向言語においては、これら論理構造上の区分けは、クラスの階層やJavaのpackageなどでより明示化された実装が可能となります。 ○疎結合性を阻害するスコープの問題 プログラム品質を決定づける大きな要因の一つがスコープです。スコープが広がれば広がるほ
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