不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 W型問題解決モデルとは、KJ法の生みの親として知られる川喜田二郎さんが、1960年代後半に問題発見~解決のためのモデルとして発案したもの。 文化人類学(民俗学)を専門とした川喜田さんのW型問題解決モデルは、人びとの暮らしを観察して集めた情報を元に、KJ法を用いて問題の全体像をつかみ、そこから問題解決のための仮説を立て具体的な解決案の検討にはいるプロセスを経る点で、いわゆるユーザー中心設計(以下、UCD)の考え方を先取りしたものであると僕は考えます。 川喜田さんのモデルをベースに、UCDの手法をあてはめると、こんな図を描くことができます。 さらにいえば、基本的にはインタラクティブなシステムを対象としたUCDと比べて、W型問題解決モデルはより広範囲に応用可能な問題解決法として評